carpe diem

フランスに留学中。健康で文化的な生活を目指す。

暗黒の一週間のこと

月曜から留学生向けのオリエンテーション期間が始まった。こちらに到着してそろそろ2週間。個人的にはすごく長くて、非常に厳しい日々だった。※いまは回復してきています。

恥ずかしながら、フランス到着からつい最近まで自分でも信じられないくらい気持ちが沈んでしまって、毎日のように泣いていたりしていた。(部屋に置いてあるティッシュを半分ほど使ってしまって愕然としている。日本のティッシュって安いものでもそこそこ柔らかくてすごいと思う)

美食の国といわれる国にいるのに食欲があまりなくて、一週間で3キロ体重が落ちた。美しいものや綺麗なもの、美味しいものを目の前にして感情が動かないという事実はさらにわたしの気持ちを落ち込ませた。実家に送るポストカードについ弱音を吐いてしまって、一枚送れなくなった。いま読み返すとめちゃくちゃ暗い内容が続いていて、送らなくて正解だったなと思う。

オリエンテーション期間が始まるまでは、OFIIや口座開設等の事務手続き以外何もすることがなくて、考える時間があったのも今思えばよくなかった。一つ一つのことを細かいところまで考えて、周りと比較して、また落ち込んでいた。負のサイクルに陥っていた。

帰りたいわけではないけれど、この異国の地で頑張れる自信を失ってしまったし、散々考えてた末の選択なのに留学は正しい選択ではなかったように思えた。昨年訪れて気に入っていたはずの街並みも、あまりいいものに見えなかった。無理やりでも自分の性格を変えなくてはいけないように思ってしまった。

いま思うと、本当に暗黒の一週間だった。こうして書いていると苦笑いしてしまう。

今になって冷静に考えてみると、大学の人たちは最終的な結果しか見れないし、普段の生活は私の報告書でしか知りえないし、もっと自由気ままに生活していいんだなと思った。定期券を買って映画館に通っていもいいし、近所のカフェの常連になってもいいのだ。休みになったら隣国に旅行に行ってもいいし。わたしの先輩にあたる日本人留学生たちは現地の人のようにのんびりと自由に生活していたように思う。この10か月間はわたしの好きに使っていいのだ。最終的にはB2レベルになれると思うから一学期目は自分勝手に過ごそうと思う。

つらい期間に優しい言葉をくれた人、だる絡みに付き合ってくれた人等々ありがとうございました。

 

近いうちにフランスのスーパーに売っている食材だけで日本食チャレンジがしたい。それまでに友達が出来ればいいけど、できなかったらステイ先の人と食べよう。気持ちが回復してきてからやりたいことがどんどん出てくるようになって嬉しい。

 

話は全く変わるけど、銀行から手紙が届いた。この国で自分が生活しているのだという実感が生まれた。自分の名前で郵便物が届いて嬉しいという体験はなかなかない。

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雑誌と映画館のプログラム。雑誌は表紙にもあるように1ユーロだった。安い。宣伝が多くてゼクシィみたいだなと思った。